【事例報告】800名集合写真・俯瞰撮影で、移動30分、撮影10分で完了

階段踊り場＋高所三脚（約8m）× 4灯ライティング × LED目線誘導

大規模な社員総会・周年式典では、「短時間」「安全」「最後列まで判別可能な画質」の三条件を同時に満たす必要があります。本稿は、最大800名を対象に実施した俯瞰集合撮影のオペレーションと結果をまとめたレポートです。

1. 撮影設計の要点

• 高さ確保：８m俯瞰

  • 4.5 m高所用三脚を階段踊り場に設置し、撮影高さ 約８mを確保。

  • 画角内の前後差を最小化し、被写体密度が高い状況でも顔の重なりを抑制。

  目線誘導：LEDターゲット方式

  • カメラ横に高輝度LEDを設置。

  • 参加者には「左右の目で順にLEDを確認（両目視認）」してもらい、前列で遮られない視線ラインを作成。

  • これにより、最後列まで顔が写る状態を可視化してから撮影に入ります。

  ライティング：4灯分割

  • 通常2灯のところを4灯に増設。

    • 前～中段用 2灯：均一な基礎露光を形成。

    • 最背列指向 2灯：角度を上向きにし、光量を背面へ確実に届ける設定。

  • 露出差を±0.3EV以内に抑え、後処理の負荷を低減。

    
    

2. 当日の導線とタイムライン

工程	内容	所要
移動	宴会場 → 撮影ロビーへ 800名の一斉移動	約30分
ポーズセッティング	位置確認・LED目線誘導アナウンス	〜数分
本番	俯瞰撮影 10分以内（複数カット）	〜10分
退場	ロビー → 次工程へ	—

• 事前に人物の配置エリアを設定し、移動される方にiPadで配置エリアを案内。

• ワイヤレスモニターで画角を幹事様にお見せして、イメージ共有。

3. 品質管理と仕上げ

• RAW撮影 → AIノイズ処理／シャープ最適化 → AIアップスケール（Hi-Res Photo™）。

• 納品は長辺10,000px超相当。

• 最後列でも個人判別レベルの精細感を確保（社内報・表彰パネル・大判プリントに対応）。

4. 安全・リスク対策

• 高所機材は転倒防止ウェイト＋係留、設置時はスタッフが常時立会い。

• 階段踊り場は立入規制・導線分離を徹底。

5. 成果

• 800名規模でも所要10分以内で撮影自体は完了。

• 目線誘導LEDにより、顔の重なり・視線ぶれを大幅低減。

• 4灯分割ライティングで、前後列の露出差を抑制し、後処理効率が向上。

• 最大人数の集合写真を安全に収録、かつ判別レベルの解像度で納品。

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